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羽生善治二冠が竜王戦挑戦権を獲得!永世七冠なるか!

羽生善治二冠が竜王戦挑戦権を獲得!永世七冠なるか!

2017年9月8日、第30期竜王戦挑戦者決定3番勝負 第3局が、東京・将棋会館「特別対局室」で行なわれ、羽生善治二冠(王座・棋聖)が松尾歩八段に勝ち、竜王戦挑戦権を獲得しました。

羽生二冠は渡辺明竜王と七番勝負を戦います。羽生二冠にとっては七期ぶりの竜王戦になります。

今回の竜王挑戦は、羽生善治二冠にとっては、永世竜王の資格がかかった大一番です。

この記事では、将棋の永世資格や、今回の竜王戦についてまとめました。

将棋の永世称号とは

将棋には、竜王戦名人戦叡王戦王位戦王座戦棋王王将戦棋聖戦の、8つのタイトルがあります。

今年から始まる叡王戦を除いて、それぞれの棋戦で一定回数優勝したものに与えられる、永世称号が定められています。

条件は、次のとおりです。

永世称号は原則として、引退後に名乗ることになっています。 それで、永世称号の資格を得た棋士は、永世称号資格保持者と呼ばれます。

なお、NHK杯選手権はタイトル戦ではありませんが、名誉NHK杯選手権者の称号が定められています。

  • 名誉NHK杯選手権者: 通算10回優勝

現役の永世称号資格保持者

現在の時点で現役の永世称号資格保持者は、以下のとおりです。太字は現役棋士です。

現役棋士永世称号資格保持者は、羽生善治谷川浩二森内俊之佐藤康光の4人だけです。

中でも羽生善治さんは、永世竜王以外の全ての永世称号を獲得しています。あとは永世竜王の資格を獲れば、史上初の永世七冠となります。

なお羽生さんは、名誉NHK杯選手権者の称号も獲得しています。 この称号を得ているのは、全棋士の中で羽生さんだけです。

とんでもない棋士ですね。

永世七冠まで残りあと一つの羽生善治

羽生二冠は2008年に、残る永世竜王の資格をかけて、つまり永世七冠をかけて、当時の渡辺明竜王に挑戦しています。 7番勝負の開幕3連勝でリードしたものの、その後4連敗し、永世竜王獲得はなりませんでした。 その竜王戦渡辺明竜王は、竜王位を防衛し、永世竜王の資格を得ました。

その2年後の2010年にも羽生名人(当時)は渡辺明竜王に挑戦しましたが、2勝4敗で敗れ、またも永世竜王、そして永世七冠はなりませんでした。

そして今回、挑戦権を獲得した羽生二冠にとって、3度目の永世竜王、および永世七冠への挑戦となります。

 今回の竜王戦のハイライト

藤井聡太四段の活躍

今回の第30期竜王戦では、藤井聡太四段が6組で優勝し、決勝トーナメントに進出しました。

竜王戦は、すべての参加棋士に優勝する可能性があるタイトル戦です。 若い参加棋士にも、機会最高峰のタイトルという名誉と、4200万円の優勝賞金を手にする機会があり、竜王ドリームと呼ばれます。

プロ入り初年度の藤井聡太四段は、6組からの出場ですが、見事連勝で6組優勝を果たしました。

本戦トーナメントでは、初戦の増田康弘四段を勝った後、第2戦で佐々木勇気五段に敗れ、プロ公式戦連勝記録が29でストップしました。

挑戦者決定戦 3番勝負

挑戦者決定戦では、1組優勝の松尾歩八段と羽生善治三冠(当時)の3番勝負となりました。

横歩取りの3連戦となり、初戦を羽生三冠、第2戦を松尾八段が制した後、第3戦で羽生三冠が見事に松尾八段を破って挑戦権を獲得しました。

羽生二冠は、8月30日に挑戦者 菅井竜也七段に王位を奪取されました。そして9月5日には、王座戦第1局で挑戦者 中村太地六段を相手に、まだ難解な局面から投了するという事態になり、ついに羽生さんも衰えたか、と思われました。しかしその4日後の9月9日には、竜王戦挑戦者決定戦を制し、王者としての強いメンタル気力を見せつけました。

渡辺明竜王

現在の竜王は、渡辺明です。渡辺竜王は、タイトル19期、現在 竜王棋王のタイトルを保持するトップ棋士で、永世竜王永世棋王資格者です。

竜王位は通算11期持っており、竜王戦渡辺明は特に強いことで有名です。

永世七冠を狙う羽生二冠と、竜王戦の舞台でどのような戦いを繰り広げるのでしょうか。

まとめ

以上、羽生善治二冠が竜王戦挑戦権を獲得!永世七冠なるか!でした。

序列第1位のタイトルである竜王戦で、羽生善治二冠と渡辺明竜王の戦いは、10月20、21日に東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で幕を開けます。

今から、楽しみですね。

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