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休憩時間に本当に「休憩」できてますか?

本当に「休憩」できてますか?

私たちの集中力には限界があります。それで、作業の合間に「休憩」を取ることが必要です。

今回は、休憩時間に本当に休憩できていますか、という話です。

休憩とは

休憩時間とは、労働者が権利として労働から離れることを保障された時間のことです。

休息する権利は、憲法で保証された基本的人権の一部

日本国憲法第27条第2項

賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。

日本国憲法

ここでは、休息その他の勤労条件に関する「基準」つまり最低条件が、法律で定められることになっています。

すなわち、休息する権利(休息に関する最低条件)が法律によって定められる、と憲法は規定しています。

この休息する権利を、休息権といいます。

休息権は、憲法で保証された基本的人権の一部なのです。

休憩時間の最低基準は、労働基準法で定められている

労働基準法第34条

使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。

労働基準法|労働関連法令等一覧|労働政策研究・研修機構(JILPT)

作業の合間の短い休憩は、集中力を高めるために必要

このように、休憩を取ることは法律で定められています。

しかしそれだけでなく、作業の効果性・効率の面からも、短い休憩をこまめに取ることは合理的です。

それで、自主的に休憩を取り、気分転換をし、脳と目を休めて、次の作業に取り組むことが、業務全体の効果製の向上に役立ちます。

休憩時間に何をするか

では皆さんは、休憩のための時間に何をしていますか? 普段、あなたが休憩時間に何をしているかちょっと考えてみて下さい。

「コーヒーを飲む」「タバコを吸う」というかもしれません。では、コーヒーを飲みながら、タバコを吸いながら何をしていますか。

きっと、次のような行動をとっていると思います。

  • 寝る
  • 目を閉じて考え事をする
  • ぼーっとする
  • 雑談する、電話で誰かと話す
  • スマホでニュースを読む
  • ネットサーフィンする
  • Youtubeを見る
  • 散歩する
  • 机や書類の整理
  • トイレに行く
  • その他

では、これらは本当に休憩になっているのでしょうか。

休憩できていない?

休憩していると思っているその行動は、本当に休憩になっているのでしょうか。1つずつ見てゆきましょう。

OK: 寝る

まさに休憩していますね。身体的にも精神的にも、休んでいます。

寝すぎないようにだけは、注意しましょう。

OK: 目を閉じて考え事をする

頭の中で詰将棋を説いている、というのでもない限り、休憩になっています。

周りから寝ていると思われる、というデメリットはあります。

OK: ぼーっとする

これも休憩できているでしょう。

OK: 雑談する、電話で誰かと話す

他の人とリラックスして話すことは、気分転換になります。

適度に笑うことも、その後の作業に頭を切り替えるのに、役立ちます。

NG: スマホでニュースを読む

さて、ここからが問題です。ニュースを読む時は、脳は休むことができません。

スマホの小さい画面に集中することも、目を疲れさせます。

NG: ネットサーフィンする

これも、気分転換にはなりますが、脳がリラックスできるわけではありません。かえって疲れてしまうかもしれません。

NG: Youtubeを見る

動画を見ることは、目と脳を休ませることにはなりません。

動画をだらだらと見て、次の作業に移るのが難しくなることもあります。

OK: 散歩する

外に出たり、デスクから離れることは、気分転換になります。

日光を浴びることは、ビタミンDの生成にも役立ちます。

NG: 机や書類の整理

あまり休めているとはいえません。ちょっと掃除するくらいなら良いですが、書類の整理や分類を始めると、逆に疲れてしまうでしょう。

むしろ、作業時間中の仕事の一環としてに整理整頓を取り入れる方が、良いでしょう。

OK: トイレに行く

これは、リラックスになります。

でも可能なら、トイレは我慢せず、生きたい時に行くのが良いでしょう。

まとめ

自分では休憩していると思っても、意外と休憩になっていなかったりするのではないでしょうか。

ニュースを読んだり、ネットサーフィンをしたり、動画を見たりして、逆に疲れてしまっていないでしょうか。

質の高い休憩を取るよう意識的に努力することで、一日全体の作業効率を向上させてゆきたいですね。

以上、休憩時間に本当に「休憩」できてますか? でした。

短い休憩で作業効率を高める「ポモドーロ・テクニック」について