棋力向上のためには、実戦で人と指すだけでなく、実戦を振り返って反省することが欠かせません。
対戦相手と感想戦を行なって、間違った手を指摘してもらったり、変化を一緒に考えたりするのが理想です。しかしネット将棋で感想戦は難しいです。将棋ウォーズでは感想戦を行なうシステム自体ありません。
それで、自分の気力向上のために、実戦棋譜と自分なりの分析をブログに載せて、見ていただこうと思います。
現在の私:
- 現在の実力: 将棋ウォーズ2級
- 棋風・方針: 四間飛車だけ
- 目標: 将棋ウォーズ初段
アマ2級の棋譜ですが、初心者と笑わずに、どうぞ見ていただければと思います。そして感想やアドバイスを、コメントやTwitterで寄せていただければ、大変嬉しいです。
将棋ウォーズ10分切れ負けの棋譜です。ソフトは elmo + やねうら王 を使っています。
棋譜
振り返り
20手目 △1三角
角が1三に出てきました。とりあえず、5七を受けないといけません。
22手目 △2二角
角が戻りました。ただの手損ではないのでしょうか。お互いに端歩を突いてある場合に1三角は、端歩を伸ばされて角が追い返されるだけのような気のするのですが。何か狙いがあるのでしょうか。
誰か、教えて下さい。
35手目 ▲6五歩
駒組みが終わったので、仕掛けます。銀を捌きに行きます。この時点で既に評価値: +1200、かなり先手優勢です。先手の高美濃が固く、後手の玉は露出しています。
39手目 ▲2二角成
角を自分から交換しました。後手から角を交換されて ▲7七同桂 △8六飛 で8筋を破られるのを嫌ったからです。
しかし、ソフトは ▲6四歩 と、歩を伸ばすのが良いと言っています。その後 ▲6三歩成 ▲4五桂 からと金で玉に迫り、飛車が成り込めれば勝勢、というわけです。
と金・3七の桂を活用して玉に迫る、というのは、考えていませんでした。
55手目 ▲7一角成
守りの金まで交換してしまいましたが、
- 銀が捌けた。駒割は歩得
- 角が成れた。飛車も成れそう
- こちらは片美濃囲いが残っている。相手は玉が露出。
- 飛車取りの先手
と、勝勢です。評価値: +4000
58手目 △4一歩
ここで ▲5三馬 と捨てて △同玉 ▲5二金打 からの11手詰がありました。
▲5三馬 △同 玉 ▲5二金打 △4四玉 ▲4五歩打 △5五玉 ▲5六銀打 △4六玉 ▲4七銀 △5七玉 ▲5八金
龍が6筋を抑えており、敵陣の3筋は壁形で塞がれているので、玉を上部に追い出して、自陣で玉を仕留める方針を考えるべきでした。
ぐだぐだと金銀で絡んでしまい、逆に後手の金銀の連結が良くなり、玉が固くなってしまいました。
69手目 ▲1五歩
横からは難しそうなので、端を攻めました。この手が大悪手で、評価値: +980まで下がりました。ここは、▲4三金から攻めていくべきだったようです。
73手目 ▲1三歩成
ここは、攻めが間に合っていないので、▲6九歩などで△3九角を防ぐべきでした。
75手目 ▲3九金
ここで、△同龍からの15手詰だったようです。
△同 龍 ▲1七玉 △2八銀打 ▲1六玉 △1三香 ▲1四歩打 △1九龍 ▲1八金打 △同 龍 ▲1七金打 △1五金打 ▲同 玉 △2四銀 ▲2六玉 △1五金打まで
83手目 ▲4三歩
ようやくの▲4三歩ですが、時既に遅し。この時点で△1四桂打からの7手詰がありました。
△1四桂打 ▲1六玉 △1五歩打 ▲同 玉 △2四銀 ▲1四玉 △1三金打
91手目 △1三金
あんなに有利だったのに、無念。。。
感想・反省点
大逆転された将棋でした。
序盤はうまく駒組みできた
序盤の駒組みは、おおむねうまく組めたと思います。相手の方の疑問手もあり、銀をさばいて飛車を成り込む形にでき、序盤で優勢を築くことができました。
馬捨てからの詰みが見えなかった
58手目の後、11手詰がわかりませんでした。10分切れ負けで、しかも詰むかどうかわからない実戦で馬を捨てて詰ましに行くのは勇気がいります。詰将棋で訓練する必要があります。
間に合わない端攻めを強行しているうちに、寄せられてしまった
受けに回るべき場面で、明らかに間に合わない端攻めに固執してしまいました。攻めているときにも自陣を見て、一旦受ける冷静さが必要です。
まとめ
助言・気づいた点など、コメントかTwitterで、ぜひ教えてください! 上級者のアドバイスも、級位者の感想も、大変参考になります。
今後も、棋力向上のために、私の実戦棋譜をソフトの評価や感想とともに載せてゆこうと思います。