今回は、Ookii.Dialogs という .NET ライブラリをご紹介します。
Windowsのコモンダイアログと同様に使うことができる、コモンダイアログよりも便利なUIです。
特に、Windowsの使いづらい「フォルダーの参照」ダイアログを、簡単に使いやすくできます。
Ookii.Dialogs って?
Sven Grootさんが開発した、ダイアログ関連の.NET ライブラリです。
開発者は、東京大学に留学しておられたようで、ウェブサイトも「大きい.org」という日本語の名前です。
Ookii.Dialogsは個人で開発されたライブラリですが、ユーザーにとっても開発者にとっても、とても使いやすいライブラリです。
公式サイトはこちら
Windows標準の「フォルダーの参照」ダイアログ
Windows標準の「フォルダーの参照」ダイアログは、FolderBrowserDialog
クラスで定義されています。
このダイアログ、ユーザーとしては使いづらくありませんか?
- フルパスを入力できない・取得できない
- 階層が深くなると、どこを参照しているかが見にくい
- フォルダのショートカットを参照できない
この使いづらいダイアログを改良したのが、Ookii.Dialogsの「フォルダーの選択」ダイアログです。
Ookii.Dialog の「フォルダーの選択」ダイアログ
Ookii.Dialogの「フォルダーの選択」ダイアログは、「ファイルの選択」ダイアログとよく似たUIで、ユーザーにフォルダを選択させることができます。
使い方は、標準のFolderBrowerDialog
と同じです。
Dim dlg = Ookii.Dialogs.VistaFolderBrowserDialog
dlg.RootFolder = Environment.SpecialFolder.Desktop
dlg.Description = "ここにメッセージを表示できます。"
If dlg.ShowDialog(Me) = Windows.Forms.DialogResult.OK Then
Console.Write(dlg.SelectedPath)
End If
フォームにコントロールを貼り付けてもOK
もちろん、フォームにコントロールを貼り付けてもOKです。
標準のダイアログと同じように、VistaFolderBrowserDialog
コントロールを貼り付けてShowDialog()
を呼び出します。
まとめ
以上、[VB.NET/C#]Ookii.Dialogsで「フォルダーの選択」ダイアログを便利に!、でした。
Windows標準のFolderBrowserDialog
を置き換えるだけで使える、高品質なダイアログです。
一度試してみてはいかがですか。