TotalTech

フリーランスのプログラマーが、技術情報・ガジェット・仕事術について書いてゆきます。資料価値の高い記事を目指しています。コーヒー好きです。

TotalTech

Windowsコマンドプロンプトの使い方入門(フォントの変更方法も)

f:id:totaltech365:20170810170327j:plain

Windowsに慣れた人や上級者は、コマンドプロンプトをよく使います。いろいろな処理や設定を、マウス操作よりも早く便利に行えるからです。

しかし、コマンドプロンプトはパソコンの専門家でなければ使えないものではありません。初心者でも、コマンドプロンプトの操作に慣れて、ステップアップすることができます。コマンドプロンプトには、簡単な処理を行ったり、基本的な情報を表示するコマンド(命令)がたくさんあります。

では、コマンドプロンプトとは何か、ということから始めて、どのようにコマンドプロンプトを使えるか、見てゆきましょう。コマンドプロンプトのフォント変更方法もまとめました。

コマンドプロンプトとは

コマンドプロンプトとは、キーボードでコマンド(命令)を入力することによってWindowsの操作や設定をおこなうためのツールです。エクスプローラーやコントロールパネルで行えることを、コマンド入力によって行えます。 コマンドプロンプトの実体は、cmd.exe というプログラムです。

起動方法

以下のいずれかの方法でコマンドプロンプトを起動することができます。

  • スタートメニュー の「アクセサリ」→「コマンド プロンプト」
  • スタートメニュー で cmd.exe を検索
  • Windowsキー + R (ファイル名を指定して実行) → cmd.exe

フォント変更

コマンドプロントのデフォルトのフォント(MS ゴシック)は、あまり見やすいものではありません。それで、フォントを変更することをおすすめします。

見やすいフォントにすると、コマンドプロンプトがもっと使いやすくなりますよ。

設定は簡単ですが、レジストリを変更するので、注意して操作してください。

1. レジストリエディタを起動

Windowsキー + R (ファイル名を指定して実行) → regedit

f:id:totaltech365:20170729205436p:plain

f:id:totaltech365:20170729205442p:plain

2. [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Console\TrueTypeFont] を開く

f:id:totaltech365:20170729205446p:plain

3.「新規」→「文字列値」で、"932"という値を追加

すでに存在する場合は、"932.1"、"932.2" などとします。これらが、コマンドプロンプトのフォント選択画面に表示されます。

f:id:totaltech365:20170729205453p:plain

f:id:totaltech365:20170729205459p:plain

4. 右クリック→「修正」で、値を追加したいフォント名にする

フォント名は、コントロールパネル → フォント で確認できます。

f:id:totaltech365:20170729205505p:plain

f:id:totaltech365:20170729205512p:plain

5. レジストリエディタを閉じる。コマンドプロンプトのタイトルバーを右クリック→「プロパティ」

f:id:totaltech365:20170729205518p:plain

6. 「フォント」タブで、追加したフォントを選択 →「OK」

f:id:totaltech365:20170729205522p:plain これで、フォントが変更されました。

色々なコマンド

フォルダを移動

最も基本的なコマンドcdを使います。Change Directory の略でcdです。このコマンドは、カレントフォルダ(現在のフォルダ)を変更します。使い方は、cd (移動先のパス)です。

ルートフォルダ(現在のドライブの直下)は\で表します。cd \とすれば、ルートフォルダに移動できます。

他のドライブのフォルダに移動する場合は、/dオプションを付けます。cd /d C:\Windowsなどです。

f:id:totaltech365:20170729211527p:plain

ドライブを移動

CドライブからDドライブに移動するなど、他のドライブに移動する時は、ドライブ名を直接入力します。例えば、D: と入力すれば、Dドライブに移動できます。

f:id:totaltech365:20170729205432p:plain

フォルダの中身を表示

カレントフォルダ(現在のフォルダ)の中身を表示するには、dirコマンドを使います。Directory の略です。表示したいフォルダを移動したら、dirと入力します。

dir (表示するフォルダ) とすれば、他の場所のフォルダの中身を表示することができます。

f:id:totaltech365:20170729211916p:plain

f:id:totaltech365:20170729211842p:plain

フォルダを作成

コマンドプロンプトで新しいフォルダを作成するには、mkdirコマンドを使います。Make Directory の略です。

使い方は、mkdir (フォルダ名)です。

新しいフォルダは、カレントフォルダに作成されます。それで、自分がどのフォルダにいるかをよく確認しましょう。

f:id:totaltech365:20170729205401p:plain

ファイル・フォルダの名前を変更

名前を変更するには renコマンドを使います。Rename の略です。

使い方は、ren (元の名前) (新しい名前)です。

f:id:totaltech365:20170729212528p:plain

ファイル・フォルダをコピー

コピーするには、copyコマンドを使います。

使い方は、copy (元の名前) (新しい名前)です。

f:id:totaltech365:20170729205335p:plain

ファイルを削除

フォルダを削除するには、delコマンドを使います。Delete の略です。

使い方は、del (ファイル名)です。

f:id:totaltech365:20170729205341p:plain

フォルダを削除

空のフォルダを削除するには、rdコマンドを使います。Remove Directory の略です。フォルダが空でないと使えません。

使い方は、rd (フォルダ名)です。

f:id:totaltech365:20170729212054p:plain

画面をクリア

画面をクリアするには、clsコマンドを使います。Clear Screen の略です。

画面表示が多くなって見づらいと感じたら、clsと入力しましょう。

コマンドプロンプトを閉じる

コマンドプロンプトを閉じるには、exitコマンドを使います。

コマンドプロンプトの他の使い方

外部プログラムを起動

コマンドプロンプトから外部のプログラムを起動するには、プログラム名を入力します。

f:id:totaltech365:20170729205350p:plain

IPアドレスを表示

IPアドレスや他のネットワーク情報を表示するには、ipconfigコマンドを使います。

f:id:totaltech365:20170729205346p:plain

pingを送信する

pingを送信するには、pingコマンドを使います。

使い方は、ping ホスト名またはping IPアドレスです。

f:id:totaltech365:20170729212208p:plain

余談: COMMAND.COM とは

cmd.exe (コマンドプロンプト) の前は、COMMAND.COM というプログラムがありました。Windowsが登場する前、MS-DOSでは、COMMAND.COMが標準画面でした。COMMAND.COMは、Windows 9x系 (Windows 95, 98, 98SE, Me) に、「DOSプロンプト」という名前で搭載されていましたが、後にcmd.exeにとって替わりました。

cmd.exeは多くの点でCOMMAND.COMから改善されています。見てすぐ分かる違いは、8.3形式でないファイル名をサポートすることです。COMMAND.COMでは、"My Documents" というフォルダ名は “MYDOCU~1” と切り詰められていました。一方cmd.exeは “My Documents” という名前をそのまま扱うことができます。f:id:totaltech365:20170730012748p:plain

まとめ

以上、Windowsコマンドプロンプトの使い方入門(フォントの変更方法も)でした。

コマンドプロントが使えるようになると、パソコン初心者から中級者にステップアップですね。

ぜひ、活用してみて下さい。

Windowsタスクバーの位置については