歯医者に行くのは、大人になっても気が進まないものです。歯医者が好き、という人は少ないのではないでしょうか。
でも、歯が痛くなくても定期的に歯医者に行くことには、いろいろなメリットがあります。
今回は、痛くなくても歯医者に行くべき3つの理由をご紹介します。自分の歯のためにも、お財布のためにも、定期的に歯医者に行くようにしましょう。
理由1. 歯垢や歯石を除去する
定期的に歯をクリーニングすることで、歯周病の原因になる歯垢(プラーク)や歯石を取り除くことができます。
歯垢や歯石を取り除くことで、歯茎の炎症を防ぎ、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
また、歯垢や歯石は口臭の原因にもなるため、定期的に歯医者で予防治療を行なうことで、息が臭くなることを防ぐことができます。
歯垢(プラーク)とは
歯垢は、爪で歯をひっかくと取れる、白くてネバネバしたものです。これは食べかすや汚れではなく、細菌の塊です。つまり、細菌が集まって固まったものです。
歯垢は歯磨きで取り除けます。
この歯垢が固まると、歯石になります。
歯石とは
歯石とは、歯垢が唾液の中のミネラルで石灰化し、石のように歯や歯の間に張り付いたものです。プラークとも言います。歯石は歯茎の根本から徐々に、歯茎の中に入ってゆきます。
歯石は細菌の温床になり、歯周病の原因になり、歯周病を進行させます。それで、早めに取り除くのが良いです。
歯石は歯磨きでは取り除けません。つまり、自分で歯石を落とすのは無理です。
理由2. 歯の着色を落とす
タバコのヤニ、茶渋、コーヒー、赤ワイン、カレーなどの香辛料の強い食べ物等は、歯の着色の原因になります。それでコーヒーをよく飲む人や、タバコを吸う人は、歯が黄色や茶色に変色しがちです。
また、加齢によっても歯は内側から変色してゆきます。
「芸能人は歯が命」というCMがありましたが、歯が白くないと、清潔感がなくなり、見た目の印象がかなり損なわれるのは事実です。良くも悪くも、歯は見た目の印象に大きな影響を及ぼします。
定期的に歯医者で歯をクリーニングしてもらうことで、歯の着色を早い段階で防ぎ、白い歯を保つことができます。
理由3. 虫歯や歯周病の早期発見
定期的な検診によって、虫歯や歯周病を早い段階で発見することができ、軽い処置で治療することができます。
一方、虫歯や歯周病が進行してから治療すると、神経を抜いたり、根幹治療が必要になったり、最悪 歯を抜かなくてはならなくなったりします。
また、虫歯や歯周病が進行してからの治療には、高い費用が必要になります。それで、定期的に歯医者に行くほうが、トータルの費用が安く抑えられます。
それで、「痛くないから大丈夫」ではなく、「痛くないうちにチェックしておこう」と考えるべきです。
定期検診の費用は?
保険適用かどうかで、負担する費用は変わってきます。不安な場合は、治療前に保険が効くかどうか尋ねたり、保険の範囲内でチェックしてほしいと伝えると良いでしょう。
保険適用のクリーニングの費用
保険適用のクリーニングは、3,000円前後が一般的です。
保険適用のクリーニングは、歯周病治療が目的です。主に歯石除去を行います。
自費治療(保険適用外)のクリーニングの費用
自費治療のクリーニングは、5,000円~20,000円程度のようです。保険適用外の診療費は歯科医が自由に決めることができ、また歯科医によって施術内容が異なります。
自費治療のクリーニングは主に、治療目的ではなく、審美目的(歯を美しく見せること)です。
どれくらいの頻度で歯医者に行くべき?
多くの歯科医は、3~6ヶ月ごとに歯医者に通うの理想、と言います。
最低でも年に一度はチェックするのが良いでしょう。忘れないように、毎年 誕生日の時期に歯医者に行くようにしている人もいます。
まとめ
以上、歯が痛くなくても定期的に歯医者に行くべき3つの理由、でした。
定期的に歯医者に通うのは、歯のためにもお財布のためにもなります。「歯はどこも痛くないから大丈夫」という考えはやめて、定期的に歯医者に行くようにしましょう。